エア式ダイヤフラム弁開閉装置の定期メンテナンス

日本ダイヤバルブ HO-1400N エア式ダイヤフラム開閉機

故障状況:スムーズに作動せず、スティックスリップにより、間欠昇降(脈動)します。2年毎のグリス交換と消耗品の交換で安定な状態を保っています。2年毎22年間保守しています。

エア式ダイヤフラム弁の着工

着工前

エア式ダイヤフラム弁のラッキング撤去

ダイヤフラム交換のため、ラッキングカバーと保温材を撤去します。

エア式ダイヤフラム弁のグリース劣化状況

駆動部を分解して、エアシリンダの内部を点検しているところです。グリースが劣化しているのがわかります。

エア式ダイヤフラム弁のグリース塗り替え

エアシリンダとディスクのグリースを、高性能グリースのGRPティキソグリースに塗り替えました。

エア式ダイヤフラム弁の保温材撤去後

保温材を撤去して、ボンネットを取り外しできる状態にしました。

エア式ダイヤフラム弁のダイヤフラム現況

ボンネットを取り外して、ダイヤフラムとコンプレッサが見えました。黒いゴムの部分がダイヤフラムです。

ダイヤフラム新旧比較

ダイヤフラムの劣化状況を新旧で比較しました。硬化が進んでおり、所々に亀裂を生じています。また、ゴムの表面には錆の付着もありました。

新規ダイヤフラム取り付け

交換部品の新規ダイヤフラムを据え付けしました。バルブの口径が250Aと太いので、ダイヤフラムの直径も500ミリほどあります。ダイヤフラム弁としては大型の部類です。

組戻完了

組戻しが完了しました。ラッキングカバーを復旧して完成です。

保温材復旧

保温材を復旧しました。あとはラッキングカバーを被せれば完成です。

完成

動作試験をして、スティックスリップの改善具合やエア漏れの有無を確認すれば完成です。2年毎にメンテナンスを行っているので、外観上は大きな変化はありませんが、良好なメンテナンスが継続して行われてきた証です。

修繕事例

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